取引所と販売所の違い┃手数料はどっちが安い?
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取引所と販売所の違い┃手数料はどっちが安い?

■仮想通貨『販売所』と『取引所』の違い

仮想通貨を購入する方法は「販売所」を利用する方法と「取引所」を利用する方法の2種類が存在します。

  • 販売所・・・『販売会社』と仮想通貨を売買する場所
  • 取引所・・・『利用者同士』で仮想通貨を売買する場所

■利益に差が出るスプレッドとは?

スプレッドとは、通貨の売値と買値の差のことで、一般的にスプレッドは取引所で狭くなり、販売所で広くなります。

販売所で仮想通貨の価格は市場原理でなく運営によって決められており、スプレッドの一部が仮想通貨取引所(運営会社)の利益になっています。

一方の「取引所」は投資家同士の売値と買値の希望がマッチしたときのみ売買成立するため、スプレッドは発生しません。

スプレッドに気づかずに売買していると、気づいたら大損していることもあるので注意が必要です。

■仮想通貨販売所のメリット・デメリット

メリット:注文方法がカンタンなので初心者にでもすぐに購入ができ、数量も気にする必要なく好きなだけ購入が可能です。

デメリット: スプレッドがあるため短期で稼ぐ事ができない。
スプレッド(価格差)が4万円ある場合、買ってすぐに売ったら4万円の損失が発生するという事です。
少なくとも4万円の仮想通貨価格の上昇があって初めて収支が0になり、そこからさらに上がった時点で含み益が発生するのです。

価格の上下が激しい仮想通貨ですが、買った時点でスプレッドというハンデを背負ってのスタートはシビアな問題です。
「販売所」は「3か月後に20万上がるだろう」「1年で10万円上がる」など長期の目線で仮想通貨を運用する方に向いている方法であると言えます。
ですので、販売所は取引所よりも簡単に仮想通貨を購入できるが手数料が高いと言えます。

■仮想通貨取引所のメリット・デメリット

メリット:常に仮想通貨の価格をチェックしなくても、自分が買いたい価格で買う予約や、売りたい価格で売る予約を入れられる販売方法もあり、自分に最適な売買方法を選ぶことができ、時間の節約にもなる。

また、取引所は投資家同士が取引をするため、取引価格も自分たちで決めることができます。
スプレッドも幅が狭くなっているので、投資家が利益を出しやすくなります。

デメリット:注文が約定するのに時間がかかる。

投資家と投資家のやりとりになるので買いたい人と売りたい人の希望価格が一致しない限りは取引は成立しません。
ビットコインのように取引が盛んな仮想通貨は比較的にすぐ成立しますが、マイナーなアルトコインは取引成立に時間がかかる場合があります。

■「販売所」での購入に向いてる人

投資が初めてで注文に慣れていない初心者の人
や仮想通貨を大量に買いたい人におすすめなのが販売所です。

「販売所」は分かりやすい2価格表示のため、とくに投資経験がない初心者の人にも簡単に購入可能です。

「販売所」の強みは、買いたいときに買いたい量だけ買えることです。

「取引所」は買いたい量の売りが出ているかはタイミング次第です。

大量の仮想通貨を買いたい人は「販売所」を利用するのに向いています。

■「取引所」での購入に向いてる人

株などの投資経験があり、注文に慣れている人
短期売買で稼ぎたい人は取引所が、おすすめです。

株などの投資経験者は、「取引板」の仕組みは基本的に同じなため、経験者にとってはお馴染みで、注文パターンも沢山の中から選ぶことができます。
スプレッドも発生しないので、取引する上でのメリットが大きいです。

もちろん「取引所」でも取引のたびに取引手数料がかかりますが、スプレッドに比べれば額は小さいケースが多いので、短期売買で稼ぎたい人に向いているのです。
ですので単純に手数料だけでみると、販売所の方が割高に感じられるかもしれませんが、利用目的によって販売所、取引所の両方を使い分けられる様になる事が仮想通貨投資では必須と言えます。